脳科学者茂木健一郎さんは素晴らしい頭脳の持ち主である一方、他者を攻撃する一面を持ち合わせているようだ。
先日も、
「日本のお笑い芸人は終わっている」とツイートしちょっとした騒ぎになっているらしい。
この部分だけ取り上げると一つの主張なんだけど、以前、出版記念の対談で一聴衆の質問にキレまくっていた様などを目の当たりにしているので茂木さんにはどうも論理性を持った強い主張を使って他者を攻撃する傾向があるように思う。
とても頭の良い方なので攻撃的なのが脳科学分野だと素晴らしい成果でも、人相手だと人望は集まらないよね。
さて、「他者を攻撃してしまう」というのはパーソナリティ特性だ。
だから珍しいことではなく、世の中には一定数存在する。
「頭脳明晰で他者を攻撃する人」と言えば誰でも身近で思いつく人が居るよね。
パーソナリティ特性は、遺伝、環境、成長の3要素で形成されるので、「他者を攻撃してしまう」というパーソナリティ特性が生まれる背景には、「もともと自己中心的で他者を攻撃する資質を持って生まれた」「自己中心的で他者を攻撃する生育環境だった」「周囲に他者を攻撃する気の合う人が多かった」「他者を攻撃することが求められる状況にマッチした」「他者を攻撃することで達成があり自我が生まれた」などの可能性が考えられる。
研究では、気質の半分くらいが遺伝らしいから、基本、持って生まれた傾向が強いのだけど、親が個性を尊重し(手に負えない?)、受験競争みたいに他者に勝つこと強く求められる状況の中で頭の良さもプラスになって、気質が強化、固定化されるのかもしれない。
そもそも攻撃性は生存競争においても重要な戦略で否定されるものではない。
トランプ大統領なんて、事業でも選挙でも攻撃しまくっていまの地位を得ている。
そして、同じ特性の人が自然と仲間として周囲に集まり、また、他者を攻撃することで生存しようとしている人たちからの支持も得てのだろうけど、どうにも人望が無いことは明らかだね。
「頭脳明晰で他者を攻撃する人」は自らのパーソナリティ特性に合った状況に変えるため、敵を作り出し続けるというのも共通の特徴だよね。
「突然他者を攻撃する」、「反撃を受ける」、「敵対関係が生じる」、「自分のパーソナリティ特性が適合する」、「相手を撃破し達成感を得る」というプロセスがみえてくるのだ。
そして「頭脳明晰で他者を攻撃する人」のもう一つの特徴が驚くことに「高い社会性」だ。
「社会」は生存戦略において最も重要で「社会性」を発揮することには大きなメリットがあると論理的に考えるのかもしれないけど、外面が良いのだよね。
これはあくまでも個人的な見解なのだけど、社会性の発揮に関しては、生育状況における親の関与、躾が大きく影響しているのではないかな。
「人様に迷惑をかけてはいけません」という極めてシンプルな躾だよね。
恐らく、攻撃性のある子供は親から人一倍「人様に迷惑をかけてはいけません」と言われていることでしょう。
それによって、みんなが困っていること、みんなに役立つことに対して積極的に関与するようになるのだとしたら、社会性の獲得において親の役割ってとても重要なのだ。
親が教える社会性