2017年3月25日土曜日

意識というバイアス(偏り)から個性を考える

同じ状況でも人によって受け止め方が違う。

例えば規則があると「窮屈だと感じる」人と「安心する」人が居る。

どう意識するかはその人次第なのだ。

また、同じ人でも意味を変えることで意識も変わる。

人の評価をするときに、要求水準を高く持てば「ダメなやつ」になるし、低く持てば「頑張ったやつ」となる。

人によっても、また人の中でも変化する意識とは何なのだろうか。

意識とは生き物にとって情報過多の環境から意味を取り出すために脳がパニックを起こす現象であるという説(意識のパニック理論)もあるらしい。

僕たちが環境の中で様々な情報に対して主体的に行動するには、情報の取捨選択が環境とコヒーレント(相互干渉的)でなめらかに行われる必要がある。

現在のAI(人工知能)がインプットされたすべての情報をデータ処理する装置であることは僕たちとAIの決定的な違いの一つだ。

結局、僕たちは環境から行動を引き出すために選択的に情報を取り込み、その行動をよりなめらかに環境とカップリングさせるよう、意識を使って強化学習しているのではないだろうか。

意識とはその人の個性を強化する仕組みだっていうことだ。

それによって冒頭の「規則が窮屈」な人は、学則も交通ルールも情報管理規定も邪魔な存在だし、「規則で安心」する人はその逆になるのだ。

しかし意識は常に同じではない。

意識が変われば行動が変わる。行動が変われば習慣が変わる。習慣が変われば人格が変わる。人格が変われば運命が変わる。 ―ウィリアムジェームス

そこで大切になることが意識を変えるというアンラーニング(学習棄却)である。

規則は窮屈だけど大切なものである、という新しい意識は、遵法行動を引き出す。

例えばそれによって運転手は事故を起こしにくくなり、安全な車社会が実現するのだ。

これは意識のもう一つの重要な働きと言えるだろう。


最後に整理すると、意識は生き物である人間が環境の過多な情報を取捨選択してなめらかな行動を強化するために存在する一方で、意識を意識することで僕たちの行動の選択肢を広げる、つまり可能を広げる存在でもある。


なめらかに噛み付く(笑)



2017年3月24日金曜日

日々、いいことを思いつこう

いつものような毎日をいつもと違う日々にどうしたら変えることができるのだろうか。

天災など不可抗力による生活環境の変化が無い中で自分の内側に変化を起こすことは簡単なようで意外と出来なかったりするのだ。

脳はリスクとチャンスを発見する偶有性を持っているけどその機能が常に働いているわけでは無いのらしい。

人の行動の80%以上が習慣化されたものという研究結果もあるように脳がいつもと違うことを見つける機会は少ないのだね。

この確率は、ギャンブルは勝ちの確率が5回に1回だと一番ハマるとの研究結果とも関係があるように思える。

また、上司が部下にフィードバックを行う時もポジティブなもの5つでネガティブなもの1つの割合が一番効果があると言われるけど、これも関係があるのかしらん。

脳がリスクとチャンスを20%に抑えるのはカオスの縁にどまるためなのでしょう。

さて、起きている時間が18時間だとすると20%は3〜4時間もある。

1時間の中では24分。

大人が集中し続けられるのはおよそ20分と言われるけど、実はその時がいいことを思いつくチャンスタイムなのだろうね。

で、ね。そのチャンスを何に使うかは僕たちの自由だ。

そして自由を行使するためにはチャンスが来たらどんどんアウトプットするのがいいのだと思う。

そのためには自分のチャンスタイムを見逃さない癖もつけたいよね。


閃き









2017年3月23日木曜日

僕たちは二つの努力と向き合っている

僕は「努力」はマジック・ワードの一つだと思う。

物事が上手くいかない時、「努力が足りない」の一言が問題の本質を隠してしまうからなのだ。

残業問題も「努力」では解決しない問題の一つだけど、労使双方に「努力」が足りなりと考えられがちだ。

でも、個人的には、残業は「仕組み」や「働き方」だけでなく「気質」と「生活環境」にも本質的な問題が潜んでいると思う。

もちろん「努力」は否定されるものじゃない。


「努力」に必要なのは「気持ち」+「気づき」だ。

「気持ち」が乗る「努力」は容易く感じるし結果も出やすい一方、「気持ち」が乗らない「努力」は難しく、かつ結果もなかなか出ない。

だから、「気持ち」をコントロールする必要がある。

「いやだ」「きらいだ」と思わず好きになる工夫をするということだね。

でも実際、気持ちが乗らないことも少なくない。

ではなぜ気持ちが乗らないかというとシンプルに「不得手」なんだ。

好きな仕事に取り組んでいる人は、好きなことを加減するのが不得手だし、趣味の無い人は趣味を持つことが不得手なんだ。

で、ね。得手・不得手に気づくことは気持ちをコントロールするのと同じくらい大切だ。

それは「努力を考える」ことになるからね。

結局、僕たちは、得意なことへの努力、不得意なことへの努力という二つの努力、努力する気持ち、努力への気づきという二つの努力に向き合っている。


飛ぶのは努力?





2017年3月22日水曜日

「社会化」を考える でも新人育成の話ではないよ

先日、BEAMS新人研修について話を聞いたけど、テーマの一つだったのが「社会化」だった。

とは言っても今、僕が考えているのは人間じゃなく子犬の「社会化」だ。

群れで暮らす習性のある犬にとって社会性はとても重要だ。

だから子犬の時期から自然と「社会化」の訓練を積む。

ここで問題になるのが飼い犬の「社会化」だよね。

犬の「社会」と人間の「社会」は一緒じゃやない。

また、犬は人間に成れないし、逆もしかり。

となるとこの2つの異なる「社会」を統合させる必要があるのだね。

でも、不思議なことにこの「混合社会」は多くの場所で成立している。

もちろんたまに失敗してニュースになってしまうこともあるけど、それはレアケースだ。

で「混合社会」がどう成り立つのかというと、失敗は無視し出来た時に褒めることで「良い社会」をお互いに経験することなのだ。

ポイントは、失敗を責めるのでなく成功の喜びを分かち合うこと、らしい。

で、ね。はたと気がつくのは僕たち人間の社会は日頃いかに失敗を責め合っていることか。

知らないうちに「悪い社会」を見る癖を持っている僕たちにとっても子犬の「社会化」は「良い社会」の共有を身につける大切な訓練になっているってことなんだね。


褒め合う社会



2017年3月20日月曜日

落語家の弟子入りはグローバル社会で日本人が生き残る「経験」を示唆する

3月1日になると、就職活動用のナビサイトがオープンする。

ナビサイトの使い方は人それぞれだろうけど、全く使わない人はごく少数じゃないかな。

さて、ナビサイトに拘らず、日本の新卒採用活動はシステマチックに行われる。

そもそも経団連の倫理協定なども含めた一括採用はグローバル社会からは異質な日本特有の仕組みだ。

そしてグローバルで活躍している日本人の就職活動は、所謂「就活」ではないようだ。

スタンフォード大のアメフトコーチになった河田剛さんやILMの行弘進さんなどは、無給でも良いから働かせて欲しい、さらにはお金を払っても良いというくらいの熱意で道を開いている。

実は日本においても落語家の弟子になるには同じような熱意が必要らしい。

就活システムが無い時、希望の仕事を得るために必要なことは本心の熱意と本当の仕事にするための努力だ。

落語家の弟子入りで言えば、無給の掃除とか身の回りの世話とかはグローバル社会でも通じる道を拓く方法なのでしょう。

「経験」には結果としての経験と、果を生むための経験があるよね。

じゃあ、果を生むための経験って何だと言われると定義するのは結構難しいのだけど道無き道を拓く経験もその一つであることは間違いないようだ。



自ら道を拓く経験



2017年3月19日日曜日

学びにとって大切なことをなぜ最初に学べないのか

先日、法政大学長岡教授と対談を行なった際に、「4つの学習モード」の話を聴かせて頂いた。

それは、自分のための学び、何かを作ることによる学び、他人のための学び、変革のための学び、だ。

詳細は後日、対談のまとめを公開する予定なのでそちらに譲るけど、これまで学びを「自分のため」「他人のため」などと分けて考えたことはなかったので新鮮な気づきがあった。

普段何気に学びとか学習って言葉を使うけど、自分の身につくことで考えているよね。

いろんな場があるけど、学びとはプライベートな領域での出来事で当人にのみ便益があるいうバイアスを持ちやすい。

しかし実際は、多くの学びは社会性に寄与するものであり、僕たちは社会のために学ぶ存在であるということを忘れてはいけないのだろうね。


何モード?



2017年3月18日土曜日

「時間を貯金する」という考え方 

愛犬ルークを亡くし、呆然と悲しみに暮れている最中に出会ったルイが今日、家に来た。

迎い入れる整理もついていなかったけど、ルイとの縁は僕たちにとって必然だったように思える。

そしてルイと家族になることを決めてから家の整理と準備をする35日間ルイを預かってもらったのだけど注射を打った一日を除いて僕たちは毎日ルイに会いに行った。

それは「関係性を作るための貯金」だ。

これから長く一緒に暮らすうえでルークのようにルイとも良い関係を結びたかったし、そのために35日間で出来ることは会いに行くことしかないことはわかっている。

毎日会いに行くのは楽なことじゃないけどこう考えた。

『僕たちは将来に向けて毎日貯金をしているんだ。』と。

会いに行く時間は一緒に暮らす時の貯金だとね。

ルイは僕たちが驚くくらいとても自然に家に慣れたし、お互いにストレスの無い1日目、Day 1を過ごしている。

それは貯金のおかげであるように思える。

そして、僕は人間同士でも例えば挨拶など、毎日の「貯金」はとても重要なんじゃないかなと気づいたのだ。


ようこそ